自費出版であなたの本を出版してみませんか?自費出版の手引き
井狩 春男

本は読むより書く方が10倍楽しい

本は読むより書く方が10倍楽しい 人気ランキング : 266183位
定価 : ¥ 945
販売元 : 新風舎
発売日 : 2002-10
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 945
夢の印税生活がどれほど夢か確認する本

本を読む人の数は減っているが、本を書きたいという人の数は増えているという。
印税生活を夢見る人の数も指数関数的に増えているのだろう。
まず、文章が短く、テンポがよいので、ついつい読んでしまう。
それよりも強調したいのは、具体的なアドバイスに満ちた本だということだ。
本の世界で長年生活した筆者ならではのノウハウが、読みやすく整理されている。
あまりに具体的なので、自分がほんとうに、かなり書き進めているような錯覚さえもってしまう。
もう、自分の原稿をどうやって売り込んだらいいか、どうやって宣伝したらいいかなんて、先の先のことまで考えている。
ついには、印税まで計算し始めている自分がいて、びっくり。
それどころではない。デビュー後の仕事の配分をどうマネジメントするかと、生活費の計算までやってるぞ!
取らぬ狸のなんとかやらですね。まさに。
いくら、具体的アドバイス満載といっても、読む方がこれだと、この本は、かなりの勘違い者を輩出したのではないでしょうか?
とはいえ、そういった、”いい気分”にさせてくれるのも、この本の良さだ。
誰だって、夢は見たいし、自分の才能をさしおいて、夢が実現しないのは、なんなんだろうなーと本書で研究してしまうモノなのだ。

チラシか、これは?

上記以外、特に言いたいことはない。
ただ、万が一これを見て影響を受けたのなら、
呉智英「危険な思想家」や
保坂和志「書きあぐねている人のための小説入門」
等の一流の著作を読んだ上、考え直すことをお勧めする。
鴨が鍋になっても何ら問題はないが、
私が止められるものなら止めておきたい。

心底くだらない、唾棄すべき本

自費出版が進化した共同出版というが、「進化」したとはつまり金儲けの手段として巧妙になったというだけ。こんなチラシみたいな本を読んで、ソノ気になってしまう人たちの知性とは一体なんだろう? しかもその人たちが本を出すのだ。ソノ気になった代償は高いけどもね。

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